LiberalAnglers REPAINTED HEDDON
”ZARA SPOOK & LUCKY 13"
「VICTORY＝LIVE AND LET LIVE」

8月に、ちょっとした偉大な催事で製作したリペイントへドン。
当日完売いたしましたが、ありがたいことにアンコールの声をいただき再製作いたしました。

ボディーは現行のへドンを使用しています。
台紙は前回販売分から一部変更。
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確か1996年、とあるプラグを手に入れた。
その数年後、そのプラグがどのような時代に、どのような意味を込めて作られたかを知り震えた。
そのプラグの名はCreek Chub社のBomber。
カラーはVictory Finish と呼ばれるもの。
ボディーに横倒しのVとモールス信号でVを表す表記。
ダイレクトにVICTORY=勝利の意がこめられている。
第二次世界大戦中、日本では釣りをする輩は非国民扱いされたと聞く。
だがアメリカではその手を緩めずバスプラグがリリースされていたようだ。
1942年にリリースされたこの「爆撃機」と名付けられたプラグの「勝利祈願」は敵対国である日本やドイツに対して向けられたものと言われている。
そんな混沌とした戦時中にバス釣りを止めなかったアメリカ人に感心する。
が、それ以上に、この敗戦国の日本人にはいわく付きとも言えるプラグで何も知らずに純粋にバス釣りを楽しんでいた自分のその境遇に、時代の移ろいと世界の変貌を強く思い知らされた。
皮肉なことにこのプラグが大好きだ。
時代が時代なら自分は第1級の非国民だ。

だが、もはや時代は変わった。
自分の中では、この「V」の解釈も更新されている。

現在、人類はcovid19と戦っている。
こんな先の見えない世の中だからこそ、この「V」を復活させ、バス釣りを嗜みたいと思い立った。
人類のcovid19攻略を切に願い、アフターコロナの世界ものんびり釣りを楽しみたいという意思表示として。

自論はVICTORY＝共存。
LIVE AND LET LIVE。

その想いが募り、このVictory Finishをあの全世界的大衆バスプラグにリペイントしました。

塗り替えたのはカラーではなく、イデオロギー。

その先にピースがあることを願って。