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数年前、EDDIE TANTAN THORNTON(サックスプレーヤー)を観に行った。すると彼らがフロントアクトで出てきた。小さな女と大きな男。二人だけの飾りっけのないシンプルな演奏がはじまった。最初は友人とお酒を呑みながらtantanの出番までのおしゃべりのBGMだった。ところがどんどんと会話がなくなりステージに釘付けになった。「なにもん、この二人!?」。ブルースの名曲「send me to the lectric chair」の日本語訳カバーを聞いた時はもはや感動を通り越して笑うしかなかった。終盤にはもうスタンディングオベーション、完全に虜にされた。あの感覚、ほんとうに久々だった。幼少期から音楽に目覚めてこれまで幾多のライブを見てきたがT字路Sのあの衝撃は日本のアーティストでは登川誠仁を見たときのインパクトに匹敵する。
G&VOの妙ちゃんはまるで日本のシスターロゼッタサープだ。あの唄声には強烈なパワーがある。その力は安酒を極上の酒に変え、ボロボロの心に希望と夢を与え、浮かれた心には人生の切なさを諭す。
まさにブルース。ブルースをここまで丸裸で感じさせてくれる音楽とここ日本でリアルタイムで出会えたこの感動。
さらにベースの篠ちゃんがホンモンのクレイジートップウォータープラッガーだったというこの奇遇!
以前、大阪で3デイズでライブをやったのだが、その2日目、ステージを終えバックステージに下がったのもつかの間、5分も経たずに釣竿を持って現れ、「行きましょう」と、そのまま和歌山のリザーバーに直行!一睡もせず、そのまま翌日ギリギリまで釣りをして急いで帰路につき、帰るやロッドをベースに持ち替えそのままステージ上がった。同行した僕らはライブを見ずに爆睡(笑)。彼はホンモンの釣狂!
こんな2人が僕は大好き。
ぜひぜひ一度、彼らの生演奏を見てほしい。ライブ終わったら篠ちゃん捕まえて釣りの話をしてほしい(笑)